山田朝彦理事が日展に彫塑「一歩」を出品
2017年12月1日

山田朝彦常任理事(彫刻家・日展理事・株式会社日本金属工芸研究所会長取締役=1966商学部卒)が11月3日から東京・六本木の新国立美術館で開かれている「日展」に、彫塑「一歩」を出品され、好評を集めています。

「一歩」は女性が右足を坂上に大きく一歩踏み出す姿を作品にしたもので、金色をベースにしたその肢体は、突きだした膝、肩、そして顔が光に照らされ明るく、逞しく強調されている。山田さんは「2011年3月11日をモチーフで、あれから6年たったのに、まだまだ多くの問題が解決していない、という思いを自分なりにこめました」と話しておられました。作品完成まで5カ月近くかかったそうです。作品に接した東日本大震災の関係者からは「励みになります」などの声も寄せられたといいます。

山田さんは昨年、日本芸術院賞に輝き、受賞式では天皇皇后両陛下やご皇室のみなさまから親しく懇談の場を賜っています。川端康成作品に書かれている「有由有縁」が大好きだという山田さんは、「〝一歩〟を母校の〝前へ〟に重ねるわけではありませんが・・・」とさらなる創作意欲を燃やしていました。

なお、東京開催は12月10日までで、以後、京都、大阪、大分、金沢でも開催されます。詳細は☎03―3821-0453日展事務局まで。