2017年度最終例会で宿輪純一氏が「歴史が規定する経済」講演
2018年3月14日

季節は廻り、ようやく暖かい春がやってきました。啓蟄も春分の日も過ぎ、むくむくと暖かい布団から飛び出してみませんか。

「さて、今回の例会は、帝京大学経済学部の教授で映画評論家でもいらっしゃる宿輪純一(しゅくわ・じゅんいち)氏をお招きし、「歴史が規定する経済」―それぞれの国が持った性質―という演題で講演していただきました。

宿輪先生は、専門の経済学を大学で教授されるとともに、公開講義「宿輪ゼミ」代表、映画評論家というお顔もお持ちの非常に多彩な方でいらっしゃいます。自然科学を専攻していた私は、一般教養で「経済学」を履修した程度の知識しかありませんでしたが、素人でも頷ける楽しく濃い内容でした。

今回、主だった5か国の思惑を聞かせていただきました。それぞれの国の行動は、過去の苦い深い記憶の轍を踏まないことが、言動の根底にあるとのことでした。

確かにおっしゃる通りで、その国その国のトラウマがあり、それを回避するために為政者が言動しており、人間の欲が突き動かしているようです。株値もそのような気がします。付和雷同される方が多い日本人は、有名人の専門家が進軍ラッパを鳴らしているうちはイケイケどんどん、みんなが渡れば怖くないと赤信号を渡ってしまいます。

日本の景気の波も、今年あたりから如何になっていくのか?が関心事とおっしゃっていました。プラザ合意からバブル崩壊、リーマンショック・・・とある周期をもっている生き物のようです。

どうか、平穏に暮らせる日常が続きますようにと願う日々です。

(大石哲也広報委員=昭和63年工学部卒)